いよいよau(KDDI)が3月23日から月間データ容量1GBのデータ定額プランの提供を開始します。
スマートフォンの利用料金が高いという国民と政府の要望から、新しい料金プランを新設するわけですが、はたしてこのプランはお得と言えるのか?検証してみます。
新料金プランは月額4,900円。だたし税込では月額5,000円を超える模様
新しくできた料金プランの内容はこうです。
■国内での5分以内の通話が24時間かけ放題となるカケホプラン 月額1700円(税抜)
■月間のデータ容量1GBのデータ定額サービス 月額2900円(税抜)
■インターネット接続料金 月額300円(税抜)
合計で月額4900円(税抜)。税込料金だと月額5,292円ですか…
これに『実質0円』の廃止による影響でスマートフォン本体の購入にもお金が掛かるようになったので、多くの場合月額利用料はこの金額よりもさらに高くなります。
一応『auスマートバリュー』を適用すれば最大で2年間、月額934円が割引となるようですが
端末の購入時にスマホの利用料金が最大24カ月割引される『毎月割』に関しては、データ定額1GBのプランンは対象外。余った通信量を翌月に持ち越せる『データくりこし』についても対象外となるみたいです。
これってトータルでいったら本当にお得なの?少し疑問に思いますね。
auの4G LTEケータイは月額1,798円から使えるのになぜ?
auの携帯電話(ガラケー)は、スマホと同じように4G LTEに対応したプランでも月額1,798円から使えるのに、なぜスマホの料金プランはこんなに高いのか?
公式サイト→月額1,798円から使えるauの4G LTEケータイ(ガラホ)料金・割引プラン
auが利用している設備や4Gネットワークに違いはないと思うのですが、スマホとケータイ(ガラケー)で、こうも料金に差が出るのが不思議でなりません。
格安スマホの音声通話プランならデータ定額3GBのプランでも月額1,600円から利用できるのに(端末代込みでも月額3,000円前後)
キャリアのスマートフォン料金は高すぎます。
いよいよauが1GBデータ定額、月額4,900円の料金プランの提供開始。まとめ
1GBのデータ定額プランの登場でキャリアの料金プランの下限は月額1,000円ほど安くなるのですが、実質0円の廃止・毎月割りの対象外等で1GBのプランは本当にお得といえるのか微妙な気がします。
iPhoneやXperiaなど人気機種を購入するためには、結局月額6,500円以上のプランを契約しないといけない、そんな販売戦略を大手キャリアは今後も取り続けるのではないでしょうか。
いちおうキャリアのプランはこれでも携帯電話で通話(電話)やインターネットをよく利用する人、2年毎に最新のスマホを使い続けたい人にとってはお得なのですが
その分の費用を普段からあまりスマートフォンを使用しないライト層が負担しなければいけないのが、制度としておかしいのです。
消費者の訴える『料金の値下げ』というのは、その矛盾の是正も含まれているのにキャリアはまったく見当違いな発想しかしない。まあauは早くから『月額1,700円の5分かけ放題』の新設や『2年縛りの廃止』等を進めているのでその点は評価に値します。
消費者や利用ユーザーのことを企業として1番に考えるなら、そういった改革をこれからもauは率先して推し進めてほしいと思います。