最近話題の格安SIMを利用すれば、AppleのiPhoneさえも格安スマホとして運用することが可能です。キャリアのプランでは月額6,000~8,000円する料金も、MVNOのプランなら半額以下の月額1,300~1,700円でiPhoneを持つことができます。
例えばNTTDoCoMoのiPhoneなら、同じ系列のDoCoMo回線を使用しているMVNOの格安SIMを利用すれば
SIMロック解除をしなくてもiPhoneを格安スマホとして使用できるのです。
ただ、少なからず格安スマホには通信速度が遅いというデメリットや、SIMカードの交換や設定を自分でしないといけないというハードルがあります。iPhoneを格安スマホとして使用する場合も『誰でも簡単に』と言うわけにはいきません。
ここではそんなiPhoneを格安SIMを利用して、格安スマホ運用する際の注意点やデメリットなどをまとめてみたいと思います。
iPhoneを格安スマホと利用する場合の3つの注意点
格安スマホ全般にいえるデメリットはここでは取り上げず、iPhone関係の情報だけをまとめてみます。(※主にNTTDoCoMoのiPhoneを基準に話していきます)
知る人ぞ知る格安SIMを使用したiPhoneの通信費節約方法ですが、その運用方法にはいくつかの注意点があります。
■SIMカードの交換や初期設定は自分で行う必要がある。
■初期設定(APN設定)にはWiFi環境が必要。
■最新のOSにアップデートするときはMVNOの情報に注意する。
■iPhoneの動作確認については、その内容を保証、サポートするものではない。
SIMカードの交換や初期設定は自分で行う必要がある
iPhoneを格安スマホとして使用する場合の注意点その1。
■SIMカードの交換や初期設定は自分で行う必要がある。
■初期設定(APN設定)にはWiFi環境が必要。
この2つの項目は共通する部分があるので同時に解説していきます。
どのMVNOでも同じなのですが、iPhoneに使用するSIMカードの交換や初期設定を自分で行う必要があります。この点が初心者が格安スマホの利用に戸惑う要素の1つだど思います。
意外とやってみると設定作業自体は難しくはないのですが、格安スマホ初心者がまったく調べずに設定を行うのは無理があります。(ここではiPhoneの設定方法を短く補足説明していきます。この程度の知識でも設定の予習にはなると思います。)
SIMカードの交換方法 iPhone編
iPhoneに使用されているキャリアのSIMカードと格安SIMとの交換作業はそれほど難しくはありません。インターネットで検索すればサイトやブログ等で簡単に調べることも可能です。
MVNOの公式サイトにもiPhoneのSIMカードの取り出し方や、交換方法が記載されているので参考になります。
※iPhoneのSIMカードの交換方法については楽天モバイルの公式サイトが参考になるかと思います。(同じページにAPN設定の方法も載っています)
■公式ページ→ 『楽天モバイルでiPhoneを使う』
■IIJmioでは動画でiPhoneの初期設定を解説しています。
iPhoneの初期設定(APN設定)方法
SIMカードを交換したら次に初期設定(APN設定)をする必要があります。
APN設定(アクセスポイント)とは、インターネットに接続するための設定で、APNの中には接続先やユーザー名、パスワードなどネット接続に必要な情報が含まれます。
iPhoneの場合、設定が記録された『APN構成プロファイル』をインストールすることで簡単に設定をすることができます。
APN設定にはWiFi環境が必要です
iPhoneのAPN設定には、この『APN構成プロファイル』のダウンロードが必要になるのですが、そのためにはWiFi通信を利用してインターネットに接続する必要があります。
SIMフリーのiPhoneならWiFiなしでも設定ができるのですが、NTTDoCoMoのiPhoneの場合、設定にはWiFi環境が必要になってきます。
WiFiは自宅にWiFiルーター(無線LAN)があるのが理想ですが、なくてもデザリング可能なスマートフォンがあればそれに接続してiPhoneの設定をすることは可能です。
■手動でのAPN設定、構成プロファイルのインストール方法は楽天モバイルの公式サイトが参考になるかと思います。
iPhoneの初期設定方法 まとめ
前もってMVNOの公式サイトなどでiPhoneの設定方法を予習しておくと、実際に自分でSIMカードの交換やAPN設定をするときの役に立ちます。知識が0の状態で設定作業をこなすのは大変難しいのですが、知っておくとその分作業が楽になるので参考にしてみてください。
最新のOS『iOS』へのアップデートには注意する
iPhoneを格安スマホとして使用する場合の注意点その2。
■最新バージョンの『iOS』にアップデートするときはMVNOの更新する情報をしっかりと確認してください。
iPhoneの基本OSである『iOS』。そのiOSを常に最新のバージョンに更新するときは、MVNOが提供している動作確認情報に注意してください。
auのiPhoneで過去に起こった『iOS問題』
■iOS問題とは、2014年にauのiPhoneでau回線の格安SIMを使用していたときに、OSを8にバージョンアップするとデータ通信(ネット接続)が利用できないといトラブルが起こりました。
最近のバージョンのOSではそれほど深刻な不具合は起きていませんが、一部SMSが利用できなくなるなど特にauのiPhoneで問題が起きることが多いです。(これがmineoやUQ mobileなどau系の格安スマホが流行らない原因にもなっています。)
NTTDoCoMoのiPhoneではこういったトラブルや不具合はあまりきかないのですが、『iOS問題』が100%起きないという保証はないので、iPhoneのOSを最新のバージョンに更新するときは常に、MVNO各社の動作確認情報を確かめてからにしたほうがいいでしょう。
iPhoneの動作確認については、その内容を保証、サポートするものではない
iPhoneを格安スマホとして使用する場合の注意点その3。
格安SIMを提供しているMVNO各社では、自社の格安SIMで動作するスマートフォンの一覧を公表しています。
これらの動作確認端末一覧はあくまで『動作確認ができている』というだけで、現在使用しているiPhoneで格安SIMが100%使えるという保証をしているわけではありません。格安でプランを提供しているだけにMVNOでは100%動作を保証する余裕が資金面でないので、さきほど紹介した『iOS問題』のように何か不具合が起きても、MVNOが必ずサポートしてくれるとは限らないのです。
動作確認ができている機種(スマートフォン)ならトラブルが起こる可能性は少ないですが、iPhoneを格安スマホとして使用する場合は、MVNOの提供する情報に注意してください。
【iPhone】格安SIMの賢い運用方法
こんな感じでiPhoneを格安スマホとして使うためにはいくつかのハードルが存在しまが、しっかりと使用上の注意点を把握しておけば、とても安くiPhoneを利用することができます。
格安SIMを利用したプランであれば月額1600円前後でiPhoneを使うことが可能です。
他にも、乗り換え等で不要になったiPhoneをデータ通信専用端末として使う方法もあります。データ通信SIMならiPadやタブレットにも利用できます。
IIJmioのデータ通信SIMなら2年縛りや契約解除手数料などが発生しないので、万が一iPhoneの格安SIM運用に失敗したとしてもすぐに解約すればそんなに料金は掛かりません。初期費用3000円(税別)と1ヵ月分の月額料金が無駄になるかもしれませんが、iPhoneをこんなにも安く運用できるのなら挑戦してみる価値はあると思います。
格安スマホには通信速度が遅いなどのデメリットがありますが、それ以上に毎月の通信費が大幅に節約できる魅力があります。それに実際に格安スマホを使用してみると『こんなに安くスマホが使えていいの?』と驚くくらい普通に使えます。
iPhone等スマートフォンを自分で用意するなら月額2,000円以下の料金で扱えるので、キャリアの月額6,000~8,000円もする高い利用料金にうんざりしている人は格安スマホのプランに挑戦してみてはいかがですか?
■iPhoneに最適なおすすめ格安SIM
iPhoneを格安SIM運用するならMVNOの『IIJmio(アイアイジェイミオ)』がおすすめです。
2015年度のMVNO業界第2位のシェアを誇るIIJmio、各種の回線品質や速度、満足度のランキングで常に上位に入賞する人気なMVNOです。一般的にはあまりその名前は知られていないと思いますが『IIJmio』はNTTも資本参加している通信業界では有名なインターネットプロバイダで、その技術力の高さでも折り紙付きです。
iPhoneの最新OSにも対応しているおすすめな格安SIMとなっています。
→iPhone6・最新のiOSにも対応/IIJmio格安SIM