格安スマホ元年
2014年は格安スマホが一般にも浸透し始めた、まさに格安スマホ元年と言える年
2014年4月、大手スーパーのイオンが端末代と通信料金がセットで月額2980円という値段で
格安スマホの提供を開始し、瞬く間に品切れになったニュースを耳にしたのもこの年でした
大手通信キャリアの回線を借りて、通信サービスを提供するMVNOと呼ばれる事業形態
格安と言っても回線はドコモやau,ソフトバンクなどの大手の回線を利用しているので
通話回線やインターネット回線の品質は高い、同等の品質と言える
その格安スマホを賢く利用すれば、大手の3キャリアの月額料金が平均6500円程度かかるところを
半額以下の料金でスマホを維持、運用できる優れもの
2014年の時点で携帯電話の市場におけるMVNOのシェアは全体の5%ほど
現在30社以上が格安スマホ、格安SIMのサービスを提供し玉石混合のなか
市場原理の働きによる淘汰で良質なサービスを提供している会社が残り
格安スマホ市場全体のレベルの向上につながれば
2015年以降まだまだ格安スマホ、MVNO市場は拡大成長していく分野だと思います
2015年以降のMVNO市場の展望
総務省が2015年5月以降、携帯電話の「SIMロック」解除を義務化
海外では当たり前の、いわゆるSIMフリーの携帯、スマホが更に一般にも浸透するのはこれから
海外の場合、携帯電話加入者の約15~20%がMVNOを使用している国が多く
最も構成比が高いフランスで25%がMVNOの加入者と言われ
総務省は日本国内でのMVNOのシェアを20%まで拡大させることを目標にしている
MVNO市場の成長のカギ、格安スマホの普及
今後のMVNO市場の成長に必要不可欠な要素を考察してみる
・月額の利用料金や各種のプランの豊富さ、機種の選択に関しては十分合格ラインに達していると思う
格安スマホの場合、アフターサービスが悪いと言ったデメリットが聞かれるが
安い月額料金とのバランスが取れてると利用者が判断するかが重要だ
普通に使用する上でこのデメリットが気にならない範囲であれば
MVNOの普及にとって各種のデメリットは、それほど大きな障害にはならないと思う
・MVNO市場の成長に必要不可欠な第2の要素として支払い方法の拡充が望まれる
2015年現在、「格安スマホ、格安SIM、MVNO」の各種を利用する場合
多くのMVNO各社で支払い方法がクレジットカードに限定されている事が多い
日本でのクレジットカードの普及率は高いらしいが
利用率となると12~18%と先進国のなかでも低いほうだ
携帯電話の利用料など、公共料金の支払い方法の割合で見ても
日本では金融機関口座自動引落が約50%、クレジットカードでの支払いは約30%ほど
このあたりの支払方法の限定が、MVNOの普及の阻害要因として大きく働くと思われるので
今後の成長のカギとして支払方法の拡大が望まれるところ
ユーザーにとって、格安スマホの魅力は十分あり
利用面でのサービスの向上がもっと進めば
これからのMVNO市場は更におもしろくなってくると思います