1Gbps通信の実現に向けたドコモのネットワークの進化
第5世代移動通信システム(通称:5G)の登場
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2つの新技術「256QAM」と「4×4MIMO」を導入し、LTE-Advancedをさらに高度化した受信時最大500Mbps以上の通信サービス※1を2017年3月に提供いたします。
ご利用いただけるエリアは、サービス開始当初から東京23区や名古屋市、大阪市などの70都市約1,100局で、一斉に展開いたします。
ドコモは、LTE-Advancedのエリア展開を効率的におこなうため、1つのマクロセルの中に複数のスモールセルを追加して、かつ複数の基地局を一元的に制御できる「高度化C-RAN」技術を導入しています。さらに、将来の高速化を見据えて、あらかじめ高速化に対応するアンテナ装置等を設置することで、基地局のソフトウェア更新により一斉に高速化を図ることができます。
今回新たに提供する受信時最大500Mbps以上の通信サービスは、「256QAM」への変調多値化と「4×4MIMO」へのMIMO拡張の2つの技術により実現いたします。
「256QAM」への変調多値化は、一度に運ぶ情報量を増やす技術であり、これまで64QAM(6ビット)の情報量を運んでいたものを256QAM(8ビット)へと増やすことで、約1.33倍の高速化を実現させます。これまで最速だった受信時最大375Mbpsを受信時最大500Mbpsへ高速化することが可能となります。
「4×4MIMO」へのMIMO拡張は、基地局と端末のアンテナ数を2つから4つに増やし、データを多重で伝送することで、これまで3.5GHz帯を利用して実現していた受信時最大370Mbpsの通信サービスを受信時最大512Mbpsへ高速化します。
5分の4K動画の場合、受信時最大500Mbps以上の通信サービスでは、LTEの受信時最大150Mbpsサービスに比べ、約3分の1の30秒でダウンロード※2でき、お客さまは動画等の大容量のコンテンツも、これまでより快適にお楽しみいただくことができます。
現在、ドコモは、国内最速となる受信時最大375Mbpsの通信サービスを東名阪の30都市で提供するなど、全国798都市で、約18,900局の受信時最大300Mbps超エリアを展開し、LTE-Advancedの高度化に取り組んでおります。
2016年9月16日(金曜)には、国内最速の受信時最大375Mbpsサービスに話題のスマホを加え、より多くのお客さまに快適な通信環境をお届けする予定です。
この度、導入する「256QAM」への変調多値化と「4×4MIMO」へのMIMO拡張、およびこれまで取り組んできた「キャリアアグリゲーションの拡張」は、LTE-Advancedにおいてドコモがめざす受信時最大1Gbpsの通信サービスの実現に必要な技術であり、ドコモは3GPP※4において標準化議論などに積極的に参画し、技術の進化に貢献してまいりました。
ドコモはLTE-Advancedでの1Gbpsサービスの実現や、2020年の5Gの商用化に向け、これからも技術をさらに進化させ、お客様にとってより快適で利便性の高い通信サービスの提供を実現します。
※1 通信速度は技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。送信は対象外です。
※2 技術規格上の最大値を用いて計算したものです。実際のダウンロード時間は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
※3 2016年9月13日現在、日本国内における携帯電話事業者において。自社調べ。
※4 3GPP(Third Generation Partnership Project)の略。通信事業者、通信ベンダー、端末メーカー等で構成される国際標準化団体。移動通信システムの国際標準仕様を策定している。
(NTTドコモ 報道資料より引用)
2020年までに下り受信時最大1Gbpsの通信サービスの実現を目指す
2001年にNTTドコモが第3世代移動通信システムのFOMA(フォーマ)の提供を開始。
2011年から現在主流の第4世代移動通信システム(4G LTE)が提供開始。※第3.9世代のXi(クロッシィ)も含む
2020年には下り受信最大1Gbpsの第5世代移動通信システム(5G)の提供開始予定。
■世界初の5G技術サービスはソフトバク
2016年9月にソフトバンクが世界で初めて5G技術の商業利用をスタートさせましたが、NTTドコモもそれに次ぐ形で5Gの一般普及化に向けて邁進しています。
技術的に5G技術は完成まであと1歩、問題は設備投資のコストと料金プランとの折り合いでしょうね。
お金を掛ければ今すぐにでも5Gの全国展開は可能でしょうが、基地局の整備や3G回線サービスの終了など、他にも解決しなければいけな問題もあります。
いよいよ旧来のガラケー(3Gケータイ)プランの提供が終了する日も近いですね。
2017年以降速度制限はどうするのか?
NTTドコモは『2016年9月16日(金曜)以降、国内最速の受信時最大375Mbpsサービスに話題のスマホを加え、より多くのお客さまに快適な通信環境をお届けする予定』としていますが……
いい加減に速度制限時の128kbps規制や3日間○○制限の条件緩和をして欲しいものです。
下りの受信速度が500Mbpsや1Gbpsになろうとも、いつまでも速度制限時のスピードが128kbpsだと意味がない。
そろそろ制限時の下限はベストエフォードでかまわないので下り5Mbbps以上など、速度制限の緩和を実施する義務があると思います。
料金は高くなっていくのに、速度制限等でサービスの質が悪くなる一方ではお話になりません。
近年はトラフィック(データ通信量)の増加で厳しいのは分かりますが、制限が厳しすぎると最大通信速度の向上も無意味になります。
高い通信料金をとっているのだから、大手携帯キャリアにはサービスの向上(速度制限の条件緩和)をする責任があると、私は思います。 おわり