NTTドコモの新プラン「カケホ―ダイライト」と「ケータイパック」はお得なのか?

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携帯電話会社が仕掛ける、儲けるための新たな販売戦略

2016年10月19日(水)携帯電話会社のNTTドコモは、2016~2017年冬春モデルの発表イベントを行いました。

新製品のラインナップとしては、スマートフォン7機種、ドコモ ケータイ2機種、ドコモ らくらくホン2機種、キッズケータイ1機種、データ通信製品(モバイルWi-Fiルーター)1機種の合計13機種を発売、2016年10月21日(金)から提供を開始します。

NTTドコモ初の4G LTE&VoLTE通話対応ケータイ

今回発売されるフィーチャーフォン(ガラホ)向けの機種はパナソニックの「P-smartケータイ P-01J」とシャープの「AQUOSケータイ SH-01J」の2種類。

どちらもOSはAndroidベースで開発された機種ですが、使い方は従来のガラケーと同じだそうです。

NTTドコモが発売するフィーチャーフォン(以下 ガラホ)の中では初の4G LTE&高音質で通話が可能なVoLTEにも対応。3Gケータイが生産終了する中で、4G回線仕様の携帯電話だこれから普及する見込みです。

NTTドコモからフィーチャーフォン(ガラホ)向けの新プランが登場

また同時にNTTドコモではガラホ向けの新プランも発表。※価格は全て税抜き表示

NTTドコモの4G LTEに対応したドコモ ケータイの発売に合わせて、Xi向けの新プランとして月額1,200円で5分以内の国内通話が何度でも定額で掛けられる「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」と、月額300円から利用できるデータ定額プラン「ケータイパック」の提供を新たに開始。

■カケホ―ダイライトプラン(ケータイ)とは?

「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」は、月額1,200円で5分以内の国内音声通話を回数の制限なくご利用いただけます。通話時間が5分を超過した場合、超過した通話時間につき30秒ごとに20円の通話料がかかります。ただし、お客さまが「ファミリー割引」「ビジネス通話割引」グループにご加入の場合、ファミリー割引グループおよびビジネス通話割引グループでは、5分を超過した通話も無料でご利用いただけます。

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※説明文・画像はNTTドコモ 報道発表資料より引用(https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2016/10/19_01.html)

もともとガラホ向けのプランとしては月額2,200円の24時間国内通話カケホ―ダイのプランが存在していたのですが、今回新たに月額1,200円の5分かけ放題プランが新設されます。

スマートフォン向けの5分かけ放題プランは月額1,700円なので、ケータイ(ガラホ)の方が3割ほど安いです。

■月額300円のデータ定額プラン「ケータイパック」

「ケータイパック」は月額300円から始まり、当月のご利用データ量に応じて上限額4,200円でご利用いただける2段階パケット定額サービスです。契約年数が15年以上のお客さまは、「ずっとドコモ割」の適用により、上限額3,900円でご利用いただけます。さらに、ドコモ光をご契約の場合は、ドコモ光の料金から最大12か月間、毎月500円の割引となります。
なお、「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」をご利用いただくお客さまは、「ケータイパック」だけでなく、既存のパケットパックとも組み合わせが可能です。

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※説明文・画像はNTTドコモ 報道発表資料より引用(https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2016/10/19_01.html)

プランの基本的なイメージとしては月額4,200円の2GBのデータ定額プランです。

月のデータ使用量が2GBを越えると、月末まで128kbpsの速度制限が適用、制限期間中にそれを解除する為には1GBごとに追加で1,000円を支払う必要があります。

■データ定額「ケータイパック」の注意点

このデータ定額プラン「ケータイパック」で月額300円で済ませるためにはパケット使用量(データ通信量)を月10MB以下に抑えないといけません。

データ通信10MBというと、文字のみのメールなら1通当たり1~10KB前後なのでパケット使用量を気にする必要はありませんが、webサイトの閲覧、アプリのダウンロード、画像ファイルの送受信など、普通のインターネット利用でも簡単に越えてしまうデータ容量です。

また、月137MBのデータ通信を行うだけで月額上限の4,200円に到達してしまいますので、下手にインターネットを利用してしまうと請求金額がかなり高額になってしまいます。

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データ通信を137MB使った時点で、5分かけ放題(1,200円)+ケータイパックの上限(4,200円)+SPモード接続料(300円)=月額5,700円(税抜き)の利用料金が発生します。

これに端末の分割料金も加わるので支払い総額は月々6,000円以上と、月額1,500~2,000円前後で利用できていた旧ガラケープランと比較すると高額になるので、NTTドコモが提供を始めた新プランではデータ通信の使用量に注意が必要です。

auやソフトバンクが発表したフィーチャーフォン(ガラホ)向けの新プランもそうですが、2年縛り(違約金9,500円)の追加、2段階のデータ通信従量プランなど

一見、月額1,500~1,800円程度で旧ガラケープランと同じ金額で携帯電話が使えるように見せかけて、露骨に利用者から利益をむしり取ろうとしている意図が感じられます。

まとめ

今回NTTドコモがフィーチャーフォン(ガラホ)向けの新プランは、5分かけ放題など定期的に電話を利用する人にとってお得なプランですが、2段階データ定額制の「ケータイパック」には罠があるので気を付けて下さい。

NTTドコモでは月額1,800円でお得に利用できるプランと謳っていますが、以下の項目に注意が必要です。

・5分かけ放題プランは違約金9,500円が発生する2年縛りへの加入が必須。

・データ通信を137MB使用するだけですぐに上限の4,200円に達してしまう。

・携帯電話料金は、これに5分かけ放題1,200円+SPモード接続料300円が発生するので合計で月額5,700円(税抜き)になる。

・さらに端末の分割購入費用がプラスされることも。

※これはauやソフトバンクの新プランも同じです。

良くも悪くも旧世代のガラケーは性能が低い反面、電話(通話)やメールのみの利用なら対してデータ通信(パケット)を消費しなくて済みました。

ところが次世代のフューチャーフォンはLINEやTwitter、Googleマップ、ゲーム、アプリ、高画質な画像・動画の閲覧等、小型のパソコン並みに高性能でめちゃくちゃ便利になったのですが……

その分データ通信の消費量も増え、旧ガラケーと同じような使い方をしていても、予想外にデータ通信を消費してしまって請求金額が高額になるなんてこともあると思います。

今後、数年以内に旧来の3Gケータイプランは廃止となり、順次4G LTEの新プランへの移行が必要になってくると思いまが、格安スマホ(MVNO)への乗り換えを検討せずに、キャリアの携帯電話(フューチャーフォン)を契約し続ける場合は、データ通信の使い過ぎで予想外に料金が高くなる点に注意して下さい。

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