simカードのロック解除は本当に必要か?ロック解除のメリット、デメリット
総務省の指示により、2015年5月から各キャリアから発売される
携帯電話のSIMロック解除の義務化が開始しました。
利用ユーザーにとってどんなメリットやデメリットがあるのか、まとめてみます。
simロック解除とは?
simロック解除とは、現在利用している携帯電話(スマートフォン、フューチャーフォン、iPadなどのタブレットも一部対象)を契約しているキャリア以外のsimカードを使って利用できるようにするもの。
2015年5月以降に発売された端末に適用され、契約、購入から180日(6か月)経った機種についてsimロック解除に応じます。
逆に言うと、2015年4月以前に発売された機種はsimロック解除ができないということです。
※docomoでは2015年の5月以前の端末でも対応機種であればSIMロックの解除が可能だそうです
解除料金はdocomo、au共にネットでのsimロック解除の申し込みは無料
窓口、電話受け付けの場合は手数料3000円が掛かります。
※SoftBankではsimロック解除への具体的な対応の発表はまだ行われていません
simロック解除の手続きは簡単で、webからの申し込みなら作業時間も10分ほど、店頭での受付も5分程度で作業が完了するようです。
2015年の5月以前に発売したiPhoneシリーズはSIMロック解除の対象外
現行、今までに発売されたiPhoneシリーズはSIMロック解除の対象外となっております。
iPhone提供元のAppleがSIMロックの解除に応じていないためiPhoneシリーズでは解除できないのです。
しかし、2015年9月に発売予定の最新のiphone6sからは、SIMロック解除ができるようでiPhoneのsimフリー化が可能になりそうです。
SIMロック解除のメリット、デメリット
SIMロック解除のメリットと言えば、端末をsimフリー化してどのキャリアの回線でも利用できるようにすること
海外旅行などで現地で販売されている格安のsimカードを利用して通信費を安くする、なんて利用方法もあるみたいですが、これがメリットになる人は限られています。
個人的に人によってはメリットがあると思いますが、一般的な利用でそこまで大きなメリットは感じられません(今のところ)
SIMロック解除のデメリット
・SIMロック解除のデメリットとして一番言われていることが端末価格の高騰
大手キャリアは、これまでは2年縛りなどの長期契約を結ぶことでユーザーを囲い込み、本体価格の一部を安くするなど端末の値引きやキャッシュバックなどが行われてきました。
しかしこれからは、それらのサポートの条件が変更になり、実質端末の価格が上昇するなどの影響が考えられます。他にも2年縛りの等の違約金の値上げなんかも予想されます。
・2年縛りのおかげで解約しにくい
契約期間中に中途解約してしまうと、2年縛りの解約料金や端末の残債を支払う必要があります。この縛りのおかげで契約後、最低2年間は他の携帯端末やSIMに乗り移ることが難しくなっています。
・他キャリアの回線を利用すると不具合がでる可能性も
キャリアから発売されている端末は、docomoならdocomo系の回線に
auならau系の回線に合うように設計されています。
例えばSIMロック解除により他の通信会社のsimを利用できるといっても、auの端末でdocomoの通信方式をサポートしているわけではないので、なんらかの不具合が発生する可能性もあります。
そもそもSIMロック解除は必要ない!?
同じ回線方式の端末(スマホ)とSIMなら、SIMロック解除なしでも使えます
docomoから発売されている端末なら
docomoの回線を借りているMVNOを利用すれば、SIMを交換するだけで格安スマホ化できます。SIMロック解除なんて必要ありません。
(auのスマホならau回線を利用しているMVNOを選べばok)
現在利用しているキャリアの回線と同じMVNOを利用すれば、通信方式の違いなどで不具合が発生する可能性も少ないですし、MVNOがちゃんと動作確認している端末なら安心です。
わざわざスマートフォンのSIMロックを解除してまで、別キャリアの回線を使用するメリットはあまりありません。
simロック解除は本当に必要か?ロック解除のメリット、デメリット まとめ
このようにsimカードのロック解除が必要になる人なんて実際少ないと思います。
softbankユーザーがsoftbankの端末(特にiPhone)を格安で運用したいなどのケースでsimロック解除は有用かもしれませんが、問題なく利用できるのか調べる必要があり、なかなか格安スマホ初心者にとってスマートフォンのsimフリー化はハードルが高いです。
softbank系のMVNOが登場するのが一番なのですが、今のところsoftbankは格安スマホ業界に参入していません。
docomoやauのユーザーなら格安simを提供しているMVNOを利用すれば
simロック解除なしでしかも結構簡単に、使用している端末を格安スマホとして運用できます。
スマトートフォンの料金を安く節約できるメリットがあるので、興味のあるかたは格安スマホにチャレンジしてみることをおすすめします。