日本でのスマートフォンの歴史と格安スマホ(格安SIM)の誕生
2000年代初期の携帯電話
もともと2000年代初期には今のガラケー(フューチャーフォン)と呼ばれている
第三世代携帯電話がスマートフォンと定義されていたようだ
2001年5月にNTTドコモがFOMAを開始
FOMAは世界で初めて3G(第3世代移動通信システム)を利用した通信サービス
従来の携帯電話の約4倍の通信速度を生かし、高品質な音声通話と高速データ通信を可能にした
メールなどのインターネット機能やカメラの搭載など
今ではガラケーと揶揄されているが当時としては最先端のハイスペックな携帯端末と通信規格で
世界的にみればガラケーがスマートフォンと定義されてもおかしくない
海外では一般的に通話機能の携帯電話+PDA(携帯情報端末)を使い分け
その前後からPDAと携帯電話を統合したスマートフォンという概念が登場
日本でのスマートフォンの普及
2007年1月にスティーブ・ジョブズがiPhoneを発表
2008年の夏に日本でソフトバンクからiPhone3Gが発売され
2011年の春ごろから日本でガラパゴス携帯(ガラケー)に対してスマートフォンの呼び方で
iPhoneなどのタッチパネル式の高機能携帯電話が爆発的に普及し始め
一般にも(2015年時点での)スマートフォンの概念が定着した
2014年、日本でのスマートフォンのシェアは約51%と
ガラケー(スマートフォン)のシェアを逆転し
携帯電話の2台に1台がスマホと2~3年で急速にスマホ市場が拡大した
2014年格安SIMを利用した格安スマホの登場
2014年4月にイオンから発売されたSIMフリーの格安スマホが話題になり
2014年後半には格安SIM、格安スマホを提供をするMVNOの数が一気増え
調べた範囲で30社以上のMVNOが乱立している状態だ
そして2014年は、一般のユーザーにも格安スマホ関連の言葉や知識が浸透し始めた
まさにスマホ元年と呼べる年になった
2015年以降の格安スマホの変遷
大手のキャリア、NTTドコモやKDDIも
MVNOに自社の回線を貸し出すだけではなく、自ら子会社を設立して
MVNO(格安スマホ)市場に参入を表明
あのGoogle(グーグル)も格安スマホの提供、MVNO市場への参加をするらしい
2015年5月からは、総務省がSIMロック解除を義務化し
原則、5月以降発売のすべての携帯電話のSIMロックの解除、SIMフリー化
すでに携帯電話を所持している利用者に対しても
SIMロック解除の手続きを迅速に無料で行えるように指導しています
2015年初めの段階でMVNOや格安スマホのシェアは、まだまだ5%ほど
今後、格安スマホ関連の利便性や認知度がさらに高まれば
市場規模も今の3~4倍以上に伸びる可能性があると思います
格安スマホはうまく利用すれば毎月の通信費を節約でき、ものすごく有用な方法なのですが
MVNOや格安スマホの導入にあたり少し敷居が高いのと
「格安」のイメージから機能不足や性能不足を心配するユーザーも多いでしょう
私自身も格安スマホに対して初期はあまり良いイメージを持っていませんでした
当然、格安ならではのデメリットや欠点があるのですが
ちゃんと調べれば格安スマホの有用性を知ることができるはずです
大手キャリアもSIMロック解除の義務化対策で
違約金の金額の増額や、携帯端末の値上げ、契約条件をより厳しく設定したりと
自分達に都合のいい改変ばかりでなく
ちゃんと月額費用の値下げや、契約内容をわかりやすくしたり
2年縛りの自動更新も絶対おかしいので、その辺の改変を望みます