モバイル通信端末のWIMAXで有名なあの『UQ WiMAX
』が、2017年2月からWIMAX 2＋に設けられている速度制限の内容を「3日間3GB制限→3日間10GB制限へ」「昼間は完全無制限」と、その条件を大幅に緩和することを発表しました。
■UQ WIMAX(UQコミュニケーションズ株式会社) プレスリリース
→WiMAX 2+サービスにおける速度制限の今後の対応について
↓UQが発表した速度制限緩和の内容は以下の通り。
WiMAX 2+サービスにおける速度制限の今後の対応について
弊社では、WiMAX 2+サービスにおいて、2015年4月1日より運用を開始いたしました、混雑回避のための速度制限（注1）につきまして、同年7月15日から、より利便性の高い運用方法への準備が整うまでの間、暫定運用を行ってまいりました。
このたび、ご利用状況等を踏まえ、できる限り多くのお客様の利便性向上とネットワーク利用の公平性確保の観点から、様々な検討を重ねた結果、2017年2月2日（注2）より、以下のとおり速度制限の内容を変更させていただきますので、お知らせいたします。
1. 速度制限の内容について
2. 適用開始日 2017年2月2日
（注1） 直近3日間でWiMAX 2+およびLTE方式の通信量の合計が3GB以上となった場合に混雑回避のための速度制限を実施しております。
（注2） 2017年1月30日から2月1日の3日間を最初の適用期間として、以降、直近3日間でWiMAX 2+およびLTE方式の通信量の合計が10GB以上となった場合、その翌日（初回適用は2月2日）より、通信速度を制限させていただきます。
（注3） 2時前より継続して利用している通信については、2時以降も最大で6時頃まで速度制限が継続することがあります。この場合、一旦、セッションを切断すると速度制限が解除されます。
（注4） 2015年7月15日より、暫定運用として、制限後の速度をYouTube動画のHD画質レベルがご覧いただける速度以上に緩和しておりました。
（注5） 送受信の最大速度であり、実際の速度は電波環境等に応じて1Mbps以下となることがあります。※UQ WIMAX プレスリリースより引用
UQ WIMAX『ギガ放題プラン』の速度制限の条件緩和
UQ WIMAXが提供するモバイル通信サービス「WIMAX」
月額4,380円（税別）で下り最大440Mbps、上り最大10Mbps。持ち運びが可能なモバイル端末を使用し、WIMAX2＋の提供エリア内ならどこでもインターネット環境が構築できる便利なサービスです。
無印WIMAXと呼ばれる下り最大40Mbpsの旧規格から、下り最大220Nbps(現在では下り最大440Mbps)のWIMAX 2＋の新規格への移行にともない、それまで無制限で使い放題だったWIMAXサービスに「混雑回避のため速度制限」が適用されるようになりました。
※WIMAX 2＋に速度制限が実施されるようになったのは2015年4月1日から。
この度、そんなWIMAX 2＋に適用されていた速度制限の内容が2017年2月2日より、大幅に制限の内容が緩和されます。
WIMAX 2＋の『速度制限』緩和内容
2017年2月2日より実施される速度制限緩和の主な内容
①速度制限の適用条件を『3日間3GB→3日間10GB』へ緩和
②制限の時間も24時間の終日制限から、混雑（18時頃～翌2時頃）する時間帯へと短縮
③速度制限時の速度は下り1Mbp前後
①速度制限の適用条件を『3日間3GB→3日間10GB』へ緩和
これまでWIMAXが提供するギガ放題プラン（月額4,380円）は、3日間の合計データ通信量が3GB以上になると通信制限が実施されていたのですが、今回の制限緩和で3日間で使える通信量が10GB（1日平均約3.3GB）にまで増えます。
1日平均約3.3GBのデータ通信量とは、YouTube（HD画質720P）の動画を毎日約5時間以上観ることが可能です。Webサイトの閲覧や普通画質の動画を視聴する程度なら、3日間で10GBを越えることはないと思います。
PlayStation4のゲームソフトをダウンロード購入したり、4K画質の動画配信サービスを利用したり、余程の大容量のデータ通信を短時間で行わない限りは、一般的な利用なら速度制限に引っ掛かる回数が減ることでしょう。
※PS4のゲームソフトは、1本辺りデータ容量が約30～50GB
※4K動画の視聴は15分ほどで約2GBのデータ通信量を使用。
②速度制限も混雑する時間帯（18時頃～翌2時頃）に限定
今回の速度制限の条件緩和では速度制限の実施期間も短縮されます。
以前は速度制限の適用期間は24時間だったのが、混雑する時間帯（18時頃～翌2時頃）に短縮。
仮に3日間の合計データ通信量が10GB以上を超えたとしても、速度制限が実施されるのは夕方以降の混雑する時間帯（18時頃～翌2時頃まで）に限定されます。
それ以外の時間帯では速度制限が実施されずに、ある意味無制限になります。
③速度制限時の速度は下り1Mbp前後
■今回の制限緩和では、速度制限時の内容が厳しくなります。
以前は『3日間3GB制限』に引っ掛かっても下り4～6Mbps前後は速度が出ていたのですが、『3日間10GB制限』では制限時の通信速度が最大下り1Mbps前後にまで引き下げられます。
3日間で使えるデータ通信量が10GB（1日平均約3.3GB）にまで増えたので（※おまけに通信制限の時間も短縮）、大半の人には関係のない話と思いますが、ヘビーユーザーにとっては逆に制限が厳しくなっているかもしれません。
■下り1Mbp前後とはどの位の通信速度？
3日間の合計データ通信量が10GBを越えると通信速度は下り1Mbps前後。
下り1Mbps前後というのはWebサイトの閲覧やメールの確認程度なら問題なく利用可能です。※ただし通常時よりも画像の表示速度が遅いかも。
YouTube等の動画配信サイトの利用は、画質を落としで視聴しないと、読み込みで頻繁に止まると思います。
WIMAX2＋の問題点、デメリット
今回、UQ WIMAXが発表した速度制限の大幅緩和は、現役のWIMAXユーザーにとっては朗報かもしれませんが、これから新規にWIMAX（WIMAX2＋）を契約・申し込みをする際の注意点を1つ。
WIMAXの利用者増加で通信のトラフィックが圧迫
WIMAX2＋は通信帯域が空いている時間帯は下り20～40Mbps前後のスピードが出るのですが、ゴールデンタイム（18時～23時頃）の利用者が多く混雑する時間帯では、速度制限に掛からなくても下り2～3Mbps前後にまで低下します。
（※WIMAX2＋の通信速度は使用環境、周囲のユーザーの数によって変わってきます。）
■WIMAX速度低下の原因はauのスマートフォンにWIMAX2＋が採用されたこと
WIMAXの利用者は2014年頃までは約400万回線契約で推移していたのですが、auのスマートフォン向けのLTE回線として採用されてからはその契約件数が激増。
2015年にはWIMAX2＋の利用者数が1,000万回線を突破。
2016年には2,000万回線と大幅に利用者の数が増加し、特にピークタイム（混雑する時間帯）の速度低下が目立つようになりました。
下り最大40Mbps時代の無印WIMAXでは下り4～7Mbps前後で利用できた自宅でも、WIMAX2＋では下り2～3Mbps（※混雑する時間帯）と、利用者が多い地域ほど通信速度が遅くなります。
【補足説明】WIMAX2＋は平日のお昼頃は下り20～30Mbps前後でるのですが、利用者が多くなる19～23時頃では速度制限に引っ掛かってないのに下りで2～3Mbps前後と以前と比較して通信速度の遅さに拍車がかかってる。
WIMAX2＋の通信帯域に余裕が出てきた？
auのスマートフォンではデータ通信用（普通のインターネット回線）に4G LTE(au)とWIMAX 2＋の通信規格を採用しているのですが
サービス開始当初はWIMAX 2＋を利用することでLTE側の負担を分散させる目的があったのですが、スマートフォンからWIMAX 2＋を利用するとデータ通信が不安定になるのと、Volte対応端末（スマホ）ではLTE回線しか使用できない問題で
当初の予定よりもauのスマートフォンでWIMAX 2＋の普及が進んでおらず、通信帯域に余裕があり、今回WIMAXの速度制限が「3日間10GB」に緩和できたのも、その為だと言われています。
WiMAX 2+の速度制限が『3日間10GB制限』へと大幅緩和!? まとめ
WIMAX（WIMAX2＋）はモバイル通信端末を利用した通信サービスなので、端末を持ち運ぶことで学校や仕事場、カフェや外出先などで気軽にインターネットが利用できます。
ひかり回線と違いWIMAXは回線工事も不要で、端末が届いたその日からネットに接続できるので引っ越しの多い人にもお勧めです。※ただしWIMAX電波の提供エリア内に限る
WIMAXの通信速度は使用する場所や環境、周囲のユーザーの多さ、混雑状況によっても変わってきますが、その利便性の高さがメリットです。
WIMAXはWiF通信にも対応しているので格安スマホとの相性も抜群。
WIMAXはインターネット工事が不要なので、特に賃貸物件にお住いの一人暮らしや学生。自宅に回線工事の作業員をあげたくない（※WIMAX端末を郵便配達で受け取る必要がありますが）女性なんかにお勧めです。
■WIMAX 2＋『3日間10GB制限』への条件緩和は2017年2月2日から
▼WIMAX 2＋の申し込みはこちらのUQ WIMAX公式サイトで受け付けたおります。
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