今や1Gbpsのひかり回線やWIMAX、Softbank Airなど次世代の通信規格の普及でその役目を終えつつあるADSL。
もし、これから自宅用のインターネット回線を契約する場合は、ひかり回線を利用するのがベストなのですが、古い賃貸住宅に住んでいたり、物理的な制約でひかり回線の引き込み工事ができない等の理由でADSL回線を選択する場合もあるかと思います。
ここではそんなADSLの利用時に必要な通信速度についてまとめてみます。
快適にインターネットを利用する為に必要なADSLの通信速度
インターネットを利用する場合、通信速度が速いことに越したことはありませんが、動画の視聴など一般的な使い方なら、そこまで回線スピードが必要になることもありません。
※ADSL回線の速度(下り)の目安として3Mbps前後もあれば普通のネット利用なら十分な速度です。
Webサイトの閲覧に必要な通信速度
通常のWebサイトの閲覧に必要な通信速度は下り(ダウンロード)で1~2Mbpsもあれば十分です。テキスト主体の軽めのサイトなら1Mbps、例えばYahoo!ショッピングや楽天市場など画像ファイルを多用しているECサイトでも2Mbpsもあれば快適に閲覧可能です。
当然、通信速度はもっと速いほうがいいですが、Webサイトの閲覧程度なら下り1~2Mbps程度のスピードでも問題ありません。
動画の視聴に必要な通信速度
パソコンやスマートフォンを含むインターネットで動画配信サイトを快適に利用する為の通信速度の目安は下り5Mbps前後は欲しいと言われています。
ただこれは快適に動画を視聴する為の通信速度(目安)なので、実際にはもっと速度が遅くても動画の視聴は可能です。
■動画配信サービスの利用に必要な速度
youtube(360P:低画質) | 0.5Mbps以上 |
youtube(480P:中画質) | 1Mbps |
youtube(720P:高画質) | 2Mpbs |
youtube(1080P:HD画質) | 3.5Mbps |
ニコニコ動画 | 3Mbps |
hulu | 2Mbps |
Netflix | 3Mbps |
※ここで紹介した速度はあくまで目安で、視聴する動画の画質によっても必要な通信速度が変ってきます。
■ADSL 下り3Mbpsで動画サイトは視聴できるのか?
自宅ではYahoo!BBのADSLを契約しているのですが下りの速度は3Mbps(正確には2.9Mbps)前後です。※ちなみに上りは1Mbps。
ひかり回線と比べると10分の1程度の速度ですが、このくらいの通信スピードでも動画サイトの利用は可能です。
・具体的な例を挙げると、下り3MbpsのADSLでもYouTubeの動画ならHD画質の720pまでなら読み込みで止まらずに動画を観ることが可能です。(その上の1080p画質の動画になってくると時々読み込みで止まるようになります。)
・ニコニコ動画の場合、大半の動画は読み込みで止まることなく動画の視聴が可能ですが、一部の高画質な動画(最新ゲームのPVなど)や、混雑する時間帯でたまに読み込みで止まることがあります。
ADSL回線を利用して動画を観る場合下り3Mbpsもあれば十分快適とまではいきませんが、普通に動画を視聴することは可能です。
■4K画質の超高画質な動画配信の利用はADSLでは無理
最近登場したyoutubeやNetflixの4K(2160P)画質の動画を読み込み等で止まることなく快適に視聴するためには、最低でも下り25~30Mbps以上の通信速度が必要と言われています。
流石にこの4Kクラスの高精細高画質なコンテンツの視聴は、遅いADSL回線では無理になってきます。
オンラインゲームのプレイに必要な通信速度
基本的にオンラインゲームのプレイに必要な通信速度は下り1~2Mbpsもあれば十分と言われています。最近のプレイステーション4(以下PS4)やXbox One Sなどのゲーム機でも同じです。
FF14やPSO2、モンスターハンターなどRPGやMMO系のゲームではそこまで速い通信速度は必要ありません。
しかし最新のFPS、格闘、アクション系のゲームを快適に遊ぶためには、下り5Mbps前後は欲しいと言われています。※バトルフィールド4をプレイする為の推奨回線速度は下り5Mbps以上らしいです。
※オンラインゲームを快適に遊ぶために必要な要素は下りの通信速度の他に『上りの速度』と『PING値(反応速度)』が重要です。また有線接続か無線かでもプレイ環境の条件が変ってくるので詳しく解説すると長くなるので、ここでは省略します。
ちなみにCAPCOMの公式サイトによると、プレイステーション4版の『ストリートファイター5』を快適にプレイする為に必要な回線速度は上り(アップロード)256kbpsもあれば十分だそうです。
この速度なら遅いADSL回線でも遊ぶことができると思います。
ADSLは大容量のデータ通信は苦手
さきほどADSLでもオンラインゲームは可能と説明しましたが、弱点もあります。
それはゲームソフト自体のダウンロード(DL)が遅いという点です。
■下り3MbpsのADSL回線の場合、1GBのデータをDLするのに約1時間30分ほど掛かります。
例えば下り3Mbpsの通信速度の場合、データ容量5GBのゲームクライアントをDLするのに掛かる時間は約8~9時間です。これが今のPS4のゲームソフトだと軽く30GBを越えてきますから、ADSL回線でダウンロード版のソフトを購入する為には下りの速度が10Mbps以上など、好条件でない難しいです。
※個人的に我慢できるのは3~5GB(約6~9時間)までのデータ容量です、それ以上だとDLに時間が掛かりすぎるので、ゲームソフトの購入は主にパッケージ版が中心となります。
【Yahoo!BB】いまさらまとめるADSLに必要な速度とは? まとめ【ADSL】
ADSL回線では下り3Mbps、上り1Mbps前後も通信速度がでれば大抵のインターネットサービスの利用が可能です。
ただし最新のゲームソフトのDL(ダウンロード)購入など、大容量のデータ通信を必要とする行為は難しいです。またYouTubeやNetflixなどの4K画質で配信しているコンテンツの視聴もADSLでは厳しくなってきます。
まぁ、普通の一般的なWebサイトの閲覧や動画の視聴程度なら遅いADSLで問題ないのであまり気にする必要もありません。
ひかり回線が利用できるなら、それを契約する方がいいですが。余程のゲーマーか、仕事等で大容量のデータ通信のやり取りが必要な場合以外はADSL回線でも十分です。
ADSLは通信速度は遅いですが月額料金が安いので結構おすすめ!まだまだ現在でも現役で通用する通信回線です。
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