格安iPhone先駆けとなったY!mobileの『iPhone5s』
2016年7月からはMVNOのUQモバイルでもiPhone5sの取り扱いが開始され、大手携帯電話会社の半額以下の料金でAppleのiPhoneが使えるようになりました。
ここではそんなY!mobileとUQモバイル両社のiPhone5sプランについて、料金の比較など考察してみたいと思います。
Y!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルの違い
まずは双方の通信会社の違いから解説。
■Y!mobile(以下 ワイモバイル表記)
ワイモバイル(旧イーモバイル)はもともとNTTドコモやauと同じ携帯キャリアで、国内第4位の携帯電話会社でした。
今ではSoftbankグループに完全買収され低価格のサブブランドという位置づけですが、昔はこれでも有名な通信企業の1つでした。
ワイモバイルはMNOと呼ばれる自社で通信回線網を保有している通信サービスで、他社からネットワーク回線を借りてサービスを提供しているMVNO(格安スマホ提供会社)とは違います。
通信回線はSoftbankと同じものを使用しているので、通信速度がMVNOよりも速いといわれています。
■UQモバイル(UQmobile)
UQモバイルはauの通信回線を利用した数少ないMVNOの1つです。
2014年にKDDIグループが100%出資する形でKDDIバリューイネイブラー株式会社が設立。その後、モバイル通信サービスで有名なUQ WIMAX(UQコミュニケーションズ株式会社)と合併して、同じUQブランドで格安スマホサービスを提供しています。
UQモバイルのサービス開始当初はドコモ系のMVNOと比較すると選べるプランは少ないし、端末の種類も2種類と。正直、サービスにやる気を感じられませんでした。
(KDDIが総務省に文句言われない為に、適当に格安スマホサービスを立ち上げたみたいな。)
ところが2016年に入り突如として覚醒!
テレビCMでお馴染みの月額1,980円で利用できる『ぴったりプラン』の登場や、MVNOで初めて『iPhone5s』の公式サービスを開始するなど、以前と比べてサービスが格段に良くなりました。
最近では10月にauと連携して東京と大阪で実店舗契約をスタートさせるなど、今ではかなり販促に力が入っています。
Y!mobileとUQモバイルの料金比較
■ワイモバイルのiPhone5s 16GB 月額2,894円(1年目)
■UQモバイルのiPhone5s 16GB 月額2,894円(1年目)
ワイモバイルとUQモバイルの基本料金は同じ端末代込みで月額2,894円(税込み)です。
1年間の割引きサービス適用が終わる2年目(14~25ヵ月目)以降の料金は月額3,974円(税込み)と、これも一緒です。
2年間の支払い総額で見るとワイモバイルの方が1,000円ほど高くなるのですが、気にしなくていいと思います。
※この他にも事務手数料として3,240円
※iPhone5sプランは2年契約の自動更新、更新月以外での解約には契約解除料10,260円(税抜9,500円)が発生します。
iPhone5sが使えるエリア・地域
ワイモバイルはSoftbankグループの通信網を、UQモバイルはauグループの通信網を使っているので、両社ともに通話・通信の面でほとんど違いはありません。
どちらもプラチナバンドと呼ばれる4G LTEの800~900MHz帯を利用しているので、全国のエリア(※人口カバー率99%以上)で使えます。
敢えて差を指摘するなら、ワイモバイルはSoftbank回線なので山間部や地方のすごい田舎等、人口の極端に少ない地域に弱いかな……。
普通の都市部で使っていれば通信のつながりやすさに変わりはないと思います。
Y!mobileとUQモバイルの通信速度に関して
■ワイモバイルはSoftbankの通信網を利用したMNO
■UQモバイルはauの通信網を利用したMVNO
MVNO(格安スマホ提供会社)は、大手携帯キャリア(MNO)から通信回線の一部を借りて事業を運営しています。おまけに『格安』の料金でサービスを提供しているので基本的に通信速度は遅いです。
通常でしたらMNOであるワイモバイルの方が通信速度が速く安定しているはずなのですが、通信速度に関してはワイモバイル・UQモバイル共に差が少ないと言われています。
※速度を計測する場所によってはUQモバイルの方が速いことも。
■UQモバイルは格安スマホの中でも1番通信速度が速いMVNO
MVNOの中で通信速度が速いといわれているのが『UQモバイル』です。
UQモバイルの通信速度が1番速い理由は、単純に利用者が少ないからです。
NTTドコモの通信回線を利用しているMVNOは有名なサービスだけでも50社以上あるのに対し、auの通信回線を利用しているMVNOはUQモバイルとmineoの2社のみ。
※2016年10月からIIJmioがauプランをスタートさせ合計で3社になります。
利用者の割合でいうと圧倒的にau系MVNOの利用者が少ないので、帯域が空いているUQモバイルの通信速度は速いのです。
■しかしUQモバイルには注意点も
MVNOの弱点として利用者が増えるほど、混雑して速度が遅くなります。
UQモバイルではiPhone5sの発売やぴったりプランの登場など、これから利用者が増えていく可能性があります。
悲しい事に評判が良いMVNOほど利用者が多くなりすぎて速度が遅くなる・・・、これは『格安』でサービスを提供している関係上、避けては通れない問題です。
この点でいうと設備が充実しているワイモバイル(MNO)には敵わないと思います。
まとめ 総合的に判断するとワイモバイルのiPhone5sプランがおすすめです!
UQモバイルも頑張っているのですが、資本力や事業規模の面でMNOのワイモバイルには勝てません。
格安のiPhone5sプランを契約するならY!mobileが1番おすすめとなります。
またワイモバイルのiPhone5sプランには以下の4つメリットがあります。
■ワイモバイルは全国に実店舗を展開しているのでサポートが受けやすい
■ワイモバイルではSoftBank Wi-Fiスポットが無料で使える
■ソフトバンクの光おトク割が利用できる
■2台目以降、月々500円の家族割りがある
ワイモバイルは全国に実店舗を展開しているのでサポートが受けやすい
ワイモバイルは全国のY!mobileショップや家電量販店で取り扱いを行っているので、iPhone5sの設定等で困った時に相談に行きやすいです。
※2016年9月現在、UQモバイルの実店舗は東京の上野と大阪の心斎橋の2店舗しかありません。
ワイモバイルではSoftBank Wi-Fiスポットが無料で使える
Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクのサービスなので、全国のJR主要駅やコンビニ、空港等こちら↓のマークが付いているWiFiスポットを無料で使用することができます。
ソフトバンクの『光おトク割』が利用できる
『光おトク割』とはソフトバンクが提供しているひかり回線『SoftBank 光』とワイモバイルのスマホをセットで契約すれば月々500円の割引きが受けられるサービスです。(ソフトバンクの「おうち割」みたいな割引きサービスですね。)
例えば
・ソフトバンク光(戸建て住宅)+ワイモバイル1回線=月500円引き
・ソフトバンク光(戸建て住宅)+ワイモバイル2回線=月1000円引き
・ソフトバンク光(戸建て住宅)+ワイモバイル3回線=月1500円引き
・ソフトバンク光(戸建て住宅)+ワイモバイル4回線以上=月5200円引き
が毎月のワイモバイルご利用料金から引かれるサービスです。※なぜか4回線目から割引き金額が跳ね上がります。
※『光おトク割』の利用は色々と手続きが面倒なのですが、iPhone5sの申し込みと同時に申請できるので興味のある方は是非お試しを。
2台目以降の基本料金が月500円割り引かれる『家族割引きサービス』
ワイモバイルでは2台目以降の契約で、基本料金が月々500円割引きになる『家族割引き』のサービスを行っています。
先ほど説明した『光おトク割』との併用はできないみたいですが、すでにワイモバイルの利用者が家族にいたり、2台目以降の契約が少しお得になります。
まとめ 総合的に評価するとワイモバイルのiPhone5sプランがおすすめ!
Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクグループの通信サービスなだけあって、サポートが充実しています。
通信設備もUQモバイルより整っているので、混雑したときの通信の安定性も違います。
またワイモバイルでは自宅のひかり回線をソフトバンクグループに一本化したり、家族で複数回線を申し込むと割引きサービスを受けられるのでお得です。
総合的に評価するとUQモバイルよりも、ワイモバイルのiPhone5sの方がおすすめになってきます。
■Y!mobile(ワイモバイル)公式サイト→Y!mobile
ワイモバイルでは他にも↓Googleの『Nexus 5X』や
■月額1,234円て使える従来のガラケープラン『DIGNO』
■日本初登場のスマートフォン『Android One』等
iPhone5s以外にも多数の安い料金で魅力的な携帯電話を取り揃えているのでおすすめです!