ソフトバンクが格安スマホ(MVNO)向け回線接続料を3割値下げを検討、来年以降ソフトバンク系のSIMが誕生か?

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ソフトバンクが来年、MVNO向けの回線接続料を3割値下げか?

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期待のソフトバンク(Softbank)系MVNOの誕生なるか?

2016年10月15日付の日本経済新聞の情報によると

ソフトバンクは格安スマホ事業者に貸し出す通信回線の接続料金を2017年4月から3割超引き下げる検討に入った。現在はNTTドコモが携帯電話大手3社のなかで最も接続料が安く、格安スマホ事業者の需要をほぼ独占している。ソフトバンクがドコモ並みに値下げすることで選択肢が増え、スマートフォン(スマホ)の料金競争に拍車がかかりそうだ。

日経新聞より引用

2016年4月時点での大手携帯電話会社がMVNO向けに提供している各社の回線接続料は

・NTTドコモ 78万5000円

・au(KDDI) 96万8000円

・ソフトバンク 116万7000円

と、断トツでソフトバンクの回線接続料が割高です。

この料金をソフトバンクでは来年2017年の4月以降に3割値下げすることを検討しているみたいです。(※発表じゃなくてまだ検討段階です。)

もし、この話が実現したとするとソフトバンクの回線接続料がNTTドコモ並みに下がることになり、後続のMVNOが新規にサービスの提供を始めやすくなります。

ソフトバンクはすでにNTTドコモやauと同じように自社の通信網をMVNO(格安スマホ提供会社)に貸し出す事業を行っているのですが、なにぶん接続料金が高いので未だにソフトバンク回線を利用した格安SIMサービスは登場していません。

※正確には現在「飛騨高山ケーブルネットワーク」がソフトバンク系MVNOサービスを展開しています。

■格安スマホ市場はNTTドコモ系列のSIMが9割

2016年10月にIIJmioがauユーザー向けの格安SIMの提供を開始し、UQモバイル・mineoに次いで3番目となるau系のMVNOとなりましたが

auの4G LTE対応・広いエリアと高速通信。IIJmioの格安SIM

格安スマホ市場では回線接続料が1番安い、NTTドコモのネットワーク回線を利用したMVNOが圧倒的に多いです。

※約9割がNTT系のMVNO、残り1割がau系。

MVNOでは大手携帯キャリアの半額から3分の1程度の料金でサービスを提供しているので、少しでも利益を確保するため、一番接続料の安いNTTドコモの回線を使用するしかないのです。

また通信品質が同じなら、わざわざ高いauやソフトバンクの回線を使用する理由もなく、現在の一極集中が起きているのです。

そこにソフトバンクがMVNO市場に本格参入することで(※正確には回線接続料が下がったことによりソフトバンク系MVNOが新規参入しやすくなる)、ソフトバンク携帯を格安スマホとして転用しやすくなる事と、ユーザーが分散することにより回線の混雑が緩和され、通信速度が遅いといわれる格安スマホサービス全体の改善にもつながるかもしれません。

格安スマホや格安SIMが一般にも普及し始めてから2年以上が経過しましたが、ようやくソフトバンク系のMVNOが誕生するかもしれません。

現状、料金面やサービスで他のMVNOと競争する必要はないと思いますが、SIMロックの解除をしなくてもソフトバンク携帯が格安SIMで運用できるという選択肢がソフトバンクユーザーとしては欲しいところです。

ソフトバンク系の格安SIMは誕生するのか? まとめ

MVNO向けの回線接続料が大幅に値下げされたとしても、ソフトバンク系の格安SIMが登場するのは早くて来年2017年の3月以降。

MVNOがソフトバンクと提携して事業や格安SIMサービスを始めるには最低でも半年程度の時間が掛かるので、もしかしたらもっと遅れるかもしれません。

■結局、ソフトバンク系MVNOが誕生しない可能性は?

懸念としては来年の春にはNTTドコモやauも回線接続料を更に値下げすると見られソフトバンク回線を借りる優位性が少なくなる点です。

またMVNOにも大手携帯キャリアから課せられるノルマがあって、MVNOの回線契約数が一定数を越えないと負担金が発生してしまいます。

その点も踏まえて利益が出る見込みがあるか、それとも資本力のあるMVNOが興味を示さなければ、なかなかソフトバンク系MVNOの誕生は難しくなるかもしれません。

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