NTTドコモが2年縛りを廃止したプランを新設、選べる2つの料金コースを考察

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NTTDoCoMo 選べる2年縛りのないプラン『フリーコース』が新登場!

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2016年4月14日 NTTドコモが2年縛りのない新しいプランを新設しました

■NTTドコモからのお知らせ

2年定期契約に選べる2つのコースを新設「ずっとドコモ割」を拡充、「更新ありがとうポイント」を開始

■お知らせの内容

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2年定期契約満了後に解約金のあり、なしをお客様にお選びいただける2つのコース、「フリーコース」と「ずっとドコモ割コース」を新設します。また、長くご利用のお客様に、よりおトクにご利用いただけるよう「ずっとドコモ割」の適用範囲および割引額を拡大します。加えて2年定期契約の更新時に「ずっとドコモ割コース」を選択していただいた方に「更新ありがとうポイント」のプレゼントを開始します。提供開始は2016年6月です。

(1)選べる2つのコースを新設
2年定期契約満了後にお選びいただける、「フリーコース」と「ずっとドコモ割コース」を新設いたします。「フリーコース」は「ずっとドコモ割」や「更新ありがとうポイント」が適用されない代わりに基本プランの料金がそのままで解約金が不要となるコースです。「ずっとドコモ割コース」は引き続き2年間のご利用をお約束いただくことで「ずっとドコモ割」や「更新ありがとうポイント」が適用となるコースです。

(2)「ずっとドコモ割」の更なる拡充
「ずっとドコモ割」はご利用年数に応じてパケットパックの料金が割引となるサービスです。これまでは5年以上ご利用いただいているお客様を対象としておりましたが、適用時期を早期化することで、4年以上ご利用のお客様から割引となります。また、従来は最大割引額が2,000円/月だったシェアパック®10~30について、最大割引額を2,500円/月に増額します。データMパック®、データLパック®、シェアパック5をご契約のお客様についても、4年以上で割引となるよう適用範囲を拡大します。

(3)「更新ありがとうポイント」の開始
2年定期契約の更新時に「ずっとドコモ割コース」を選択していただいたお客様に、感謝の気持ちを込めて、端末購入やdマーケット®等でご利用いただけるdポイントを3,000ポイントプレゼントさせていただきます。

『フリーコース』と『ずっとドコモ割コース』の違い

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今回の新コースの大きな特徴は『2年縛りのないフリーコース』『ずっとドコモ割コース』『更新ありがとうポイント』が導入されたことです。

■フリーコースは基本料金はそのままに、いつでも解約金なしで契約の解除ができるのが特徴です。

3月にauが「2年縛り」の自動更新を廃止して、3年目以降いつでも違約金なしで解約できるプランの発表を行いましたが、あちらは従来の料金プランと比較して月額300円程度高くなるプランでした。

その点、今回ドコモが発表した『フリーコース』は料金はそのままに契約の途中で解約しても違約金9,500円が発生しません。プランのお得度でいうとドコモのほうが優れています。

NTTドコモ『フリーコース』のデメリット

利益優先『儲け主義』の通信会社が、利用者にとってお得なプランを新設するには何か裏があるのではないか?他の縛りやデメリットはないのか?と疑いますよね。

あら探してデメリットを挙げるとしたら『ずっとドコモ割』と『更新ありがとうポイント』が適用されないことです。フリーコースは2年縛りや違約金が発生しないものの※後述する他の割引き特典やポイント付与が受けられなくなります。

長期利用者優遇の『ずっとドコモ割』と『更新ありがとうポイント』

■ずっとドコモ割コースとは?

『ずっとドコモ割』コースとは、所謂(いわゆる)今までの2年縛りが適用されてきた従来のプランと一緒です。2年定期契約の更新期間以外での解約には解約金9,500円が必要となります。

ただ内容が若干改善されたのは、料金の割引き金額が少し増えたのと『更新ありがとうポイント』が新たに始まったことです。

■ずっとドコモ割による料金の割引き率の増加

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ずっとドコモ割はこれまでの料金プランよりも月額100~500円ほど、割引き金額が多くなっています。家族でシェアパックを利用していて10年以上継続してNTTドコモを契約しているユーザーほど恩恵が大きく、標準タイプのデータM、Lパックの利用者は4年以上使えば月100~200円ほど割引きされる、といった形です。

■『更新ありがとうポイント』とは?

もう1つ注目な点がこちらの『更新ありがとうポイント』でしょう。

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『ずっとドコモ割コース』の契約利用者で2年定期契約を更新するごとに、dポイント3,000(3,000円相当)のポイントがプレゼントされます。

この特典で付与されるdポイントの有効期限は6か月の期間限定ポイント、ポイントはNTTドコモのサービス利用時や機種変更などに利用できるほか、dポイントクラブ加盟店での商品購入等、幅広くご利用できます。(※2016年4月現在 dポイントはNTTドコモの通信料金の支払いには使えません。)

このdポイント付与の対象者は、2年定期契約の満了後に「ずっとドコモ割コース」をお選びいただいたお客様で、「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」、「カケホーダイプラン(ケータイ)」、「カケホーダイライトプラン」、「データプラン(スマホ/タブ)」、「データプラン(ルーター)」をご契約のdポイントクラブ会員のみ。※法人のお客様は対象外

ポイント対象者が通信企業特有の分かりにくい条件設定ですが、条件に当てはまるのならそれなりにお得な制度です。でも2年で3,000ポイントと言うことは1年間で1,500ポイント。1ヵ月当たり125円相当のポイント付与ということです。お得と言えばお得ですが微妙な金額ですね。

NTTドコモに2年縛りを廃止した『フリーコース』が新登場! まとめ

基本料金はそのままに2年縛りのない『フリーコース』が誕生したのは評価できます。

2年縛りがあるプランでも『ずっとドコモ割』と『更新ありがとうポイント』のおかげで料金が少し安くなります。通信会社の大好きな『実質』で例えると、月々200~500円ほどの割引きですが利用料金がお得になるのは今までと違って改善と言えるでしょう。

その点でNTTドコモの新コース導入は頑張っていると言えます。

しかし『実質0円』の廃止でiPhone等の最新のハイエンドスマホの購入費用が、1万円ほど掛かるようになっているので、トータルコストで計算すると利用者の負担はこれでやっと±0になるだけのような気がします。

契約プランにもよりますが今回の割引きの恩恵は月200~300円ほど、毎月6,500~9,000円ほどするスマートフォン料金を考えると微々たる数字です。

全プラン一律で月額1,000円以上安くなるのなら驚きますけど、評価点を付けるとすると60点くらいですね。

大手通信キャリアは利益が下がり減収要因となる料金の値下げには積極的でありません。しかも2017年以降3G回線を利用した従来の携帯電話(ガラケー)の生産が終了し、4G回線を使用した次世代ガラケーへと移行するなかで、データ通信量の増加による料金の値上げで、スマートフォン並の利用料金になる可能性もあります。

通信会社の動向を見ていると今後、料金の値上げはあっても大幅な値下げはしないと思います。(企業収益が減りますからね)

企業が大儲けするチャンス=消費者にとっては通信費の支出が増える

この構図を変えない限り、通信費節約への道のりは遠のくばかりです。

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