【電力】2016年7月の電気料金が確定しました
■2016年7月の電気代は3,995円
今月のENEOS電気の使用期間は2016/06/11~2016/07/10までの30日間で、電力の使用量は162.52kWh。
ENEOSでんきからの請求金額は3,995円(1kWhあたり約24.50円)
先月6月の電力使用量は152.85kWhで、請求金額は3,847円(1kWh当たり25.16円)だったので、今月の1kWhあたりの電力単価は約0.66円安くなってます。
例えば1ヵ月間で300kWhの電気を使用するご家庭では、先月より198円ほど電気代が安くなる計算です。
去年2015年の東京電力との比較
2015年、まだ東京電力と契約していた頃の7月の電気料金は155kWhで4,246円(使用期間は29日)。
- 2015年7月の電気料金 155kWh 4,246円(東京電力)
- 2016年6月の電気料金 153kWh 3,847円(ENEOSでんき)
- 2016年7月の電気料金 163kWh 3,995円(ENEOSでんき)
今年は原油安と円高の影響もありますが去年よりも1kWh当たり、約2円くらい電気料金が安くなっています。1ヵ月で300kWhの電力を使用するご家庭では約600円ほど電気代が安くなっていると思います。
※ちなみに一番高かった2014年夏ごろと比較すると、一般家庭では1ヵ月の電気料金が1200円ほど安くなっているはずです。
・2014年夏 電力の使用量300kWh=1ヵ月の電気代 約8,700円(一昨年)
・2016年夏 電力の使用量300kWh=1ヵ月の電気代 約7,500円(今年)
8月も1kWhあたりの電力単価は下がる模様
だいたい原油やLNG(液化天然ガス)、為替の影響が電気料金に反映されるのは半年のタイムラグがあります。
今年の2月にWTI原油先物が1バレル26ドルとリーマンショック後の最安値を更新
※WTIとはウエスト・テキサス・インターミディエートの略で、西テキサス地方で産出される硫黄分が少なくガソリンを多く取り出せる高品質な原油のことを指します。
2014年6月の1バレル110ドルから約75%の大幅下落。原油価格が高値から約4分1にまで下落した影響で、最近の電気料金は一時期と比較するとだいぶ下がってきました。
2015年1月頃の電力単価が1kWh当たり29円台だったので、この1年半で4円の値下がり。1kWh当たり4円ですが一般的な家庭の電力使用量なら月々1,200円、年間で14,400円近く電気代が値下がりする計算です。
一応、8月までは原油価格の下落と円高のおかげで電気料金は下がる予定ですが、2月以降の原油価格は値を戻しており、9月以降の電気代はまた値上がり傾向になると思います。
2030年まで太陽光利権と発電促進賦課金で電気料金は値上がりし続ける
今月の電力単価は1kWh当たり24.50円と数年ぶりに25円台を割り込んでいますが、電気料金自体は今後上昇しつづけると見られています。
特に新しい電力利権の温床となっている「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の国民負担が、2016年度1kWh当たり2.25円(標準家庭(一ヶ月の電力使用量が300kWh)で月々675円、年間8,100円)となっていて……、この発電促進賦課金は2030年まで増加することが決定しております。
2030年まで固定価格買取制度が継続することを前提として環境省の試算では、発電促進賦課金の負担分は最大でも1kWh当たり2.61円と発表されていますが、更に増える可能性があります。
また原油価格の更なる上昇(価格の戻し)、政府や日銀による円安政策、世界経済全体のインフレ。
これらの影響で2030年頃の電気料金は今の1.3~1.5倍。毎月1万円の電気料金が発生しているご家庭では、普段通りに電気を使用していても月々1万円→1万5千円。年間で6万円の支出増になるのではないかと予測されます。
適正なインフレ率に応じて、きちんと給料が上昇していれば負担増をカバーできると思いますが、実質賃金がマイナスのまま物価と電気料金だけが上昇すれば、ただただ家計を圧迫するだけです。
この問題の解決方法としては『働く時間を多くして収入を増やす』『投資して資産を増やす』『節約して支出を減らす』など、ライフスタイルの大幅な見直しを図らねばなりません。